けいれん

けいれんにはいくつかの種類と原因があります。
発熱・下痢・検査結果・年齢などによって、対応や見極めが変わるため、落ち着いて判断することが大切です。
発熱・下痢・検査結果・年齢などによって、対応や見極めが変わるため、落ち着いて判断することが大切です。
熱性けいれん
熱があれば、熱性けいれんを疑います。すぐにおさまれば、医療機関に連絡を、とまらなければ救急車を呼んでください。
熱性けいれんは100人に1人くらいが起きる誰でも起きうる病気です。繰り返すこともあります。熱があって、とまらないものには、髄膜炎や脳炎のときもあります。
胃腸炎関連けいれん
下痢や嘔吐があれば、胃腸炎関連けいれんを疑います。胃腸炎関連けいれんは、けいれんがおさまりにくく、同日に起こすこともよくあります。熱性けいれん用の抗けいれん薬ではおさまりません。病院を受診してください。
採血検査異常
採血検査では、血糖値がすぐにわかります。低血糖ではけいれんを起こすことがあります。脱水などにより、Naなどの体の電解質に異常がある場合もけいれんを起こすことがあります。
脳疾患
採血検査で異常がなく、熱もなく、胃腸炎もない場合、脳腫瘍や脳出血など脳の病気のこともあります。頭部CTや頭部MRIが必要になります。
憤怒けいれん
赤ちゃんではものすごく泣いたあとにけいれんを起こすことがあり、これを憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)といいます。年齢があがると自然になくなってきます。
てんかん
これらすべてが否定されたときにてんかんを疑います。てんかんでは、けいれんから日にちがたったあとに脳波をとります。けいれんの仕方や脳波によって、典型的なてんかんのときもありますが、わからないときもあります。繰り返す場合には抗けいれん薬を飲む必要があります。