小児外科

新生児から思春期くらいまでの子どもを対象に、外科的な治療を専門に行います。生まれる前にある臓器がうまく作れなかった。作る途中で止まってしまった。または、一度できた臓器が機能しなくなってしまった。
小児外科は、このような疾患を手術で治す、修正する科です。
先天性疾患は出生前に診断できることが多く、これらを適切な時期に治療します。
小児外科は、このような疾患を手術で治す、修正する科です。
先天性疾患は出生前に診断できることが多く、これらを適切な時期に治療します。
食道閉鎖
生まれる前は食べ物の通り道、食道と空気の通り道、気管はつながっていたので、食道閉鎖症は食道気管瘻(ろう)というつながり部分があります。
放っておくと空気を吸うたびに胃に空気が行き、胃破裂を起こしたり、食べ物が肺に入り肺炎を起こしたりしてしまいます。
生まれたらすぐに緊急手術が必要です。
小腸閉鎖
生まれる前に腸が捻じれてしまったりすると、そこで腸が閉じてしまいます。
小腸は元々数メートルありますが、小腸閉鎖では手術をしても腸が数十センチしか残せないことがあります。
これを短腸症候群と呼び、中心静脈栄養や、将来的に小腸移植が必要なこともあります。
横隔膜ヘルニア
肺のある胸腔と腸のある腹腔は横隔膜により分かれますが、これが閉じずに穴があいていることがあります。
横隔膜ヘルニアでは腸や肝臓などの臓器が胸腔に入ってしまい、呼吸をさまたげてしまいます。
治療は、横隔膜を手術で作ることですが、人工呼吸器やECMO(人工肺)で全身状態がよくなってから行います。