肝炎

肝臓は沈黙の臓器といわれ、採血検査をしなければ、肝炎になっているかわかりません。こどもの肝炎で、一番多いのはウイルス感染です。
A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎(まれ)、EBウイルス、サイトメガロウイルス感染は肝炎をおこしやすいウイルスです。
A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎(まれ)、EBウイルス、サイトメガロウイルス感染は肝炎をおこしやすいウイルスです。
A型肝炎
A型肝炎ウイルスはB型やC型が血液や体液で感染するのに対して、汚染した水を飲んで感染します。
そのため、吐いたり、下痢したりすることが多いです。
海外で水を飲んで感染することも多いため、衛生状態のよくない国に行かれる前は予防接種を打つこともできます。
B型肝炎
昔は注射器の回し打ちなどで感染していましたが、今は産まれるときにお母さんから感染する母子感染や性行為感染が多いです。
以前にB型肝炎ウイルスを持つ保育士さんに園児が噛みついて、その子が別の子に噛みついて広がったこともあり、現在、2ヶ月から予防接種が行われています。
C型肝炎
C型肝炎は残念ながらワクチンはありません。
滅菌できていない注射器使用や器材による入れ墨(タトゥー)など血液感染が多いです。
EBウイルス感染症
伝染性単核球症という病気で、扁桃腺と首のリンパ節が腫れることが多いですが、無症状だったり熱が2週間くらい続くときもあります。
唾液で感染し、一生のうちにほとんどの人が感染します。
思春期に彼氏彼女から感染することもあり、「kissing disease(キス病)」とも言われています。
サイトメガロウイルス感染症
サイトメガロウイルスもEBウイルスと似たような症状を示すことが多いです。
ステロイドや免疫抑制剤を使っている人や免疫力の弱い人に感染しやすく、赤ちゃんが産まれるときにお母さんから感染する母子感染もあります。
薬剤性肝障害
薬は治療に役立ちますが、副作用もあり、肝炎、肝障害を起こすことがあります。
こどもの薬では、鼻水(アレルギー)の薬と解熱剤が肝障害を起こしやすいです。
プロテインやサプリなどでも肝障害を起こすことがあります。
その他の原因
川崎病
Wilson病(銅の分解、排泄ができない)
栄養過多(点滴や栄養剤で大量に入った栄養を分解できない)
などでも肝炎、肝障害を起こします。