胃腸かぜGASTROINTESTINAL-COLD

胃腸かぜ

熱中症
胃腸かぜは、医学的には感染性腸炎といい、菌やウイルスが口から入ることで感染します。 少し入るだけで症状が出るものもあれば、おなかの中で増えて症状が出るものもあります。
症状

症状は嘔吐、下痢、腹痛です。
人間の体は害のあるものが入ると、それを出そうとするので、菌やウイルスが口から入ると吐いて、それを出そうとします。
しかし、菌やウイルスが腸の中をずっと入っていくと、吐いても出せないために、下痢をおこして便から菌やウイルスを出そうとします。

ノロウイルス

ノロウイルスは冬に多く、貝やカキから感染します。
また吐物や便からも感染するため、オムツの交換等で感染することも多いです。

ノロウイルス検査

ノロウイルスはおしりに綿棒を入れて調べるため、嘔吐した直後では検査では出ず、下痢が始まらないと陽性にならないことが多いです。
また、ノロウイルス検査の保険適応は3歳未満か65歳以上であるため、全員が調べられるわけではありません。

治療①(脱水と食事)

嘔吐の回数が多く、脱水になってしまっている場合には、点滴や脱水の程度が強ければ入院が必要になります。
脱水の程度はこどもの場合、尿回数の減少でわかることがあります。
尿検査や血液検査も脱水の程度を調べることができます。
嘔吐しているときは、食事は食べずに、水分を少量ずつでもいいので補給しましょう。

治療②(下痢と整腸剤)

下痢は、ウイルスを早く体から出そうとする行動なので、薬で止めるべきではありません。
とめずに、下痢で出た分だけの水分を補給する必要があります。
整腸剤は体にいい乳酸菌やビフィズス菌を増やし、悪い菌やウイルスを早く追い出すことに役立ちます。
下痢がひどくなるとおしりがかぶれるときもあり、軟こう治療を行います。

超音波検査

当院では、腹痛、嘔吐、下痢がある方には超音波検査を施行しています。
感染性腸炎に対しても行い、腸炎の程度や他の疾患でないかを確認します。
胃の拡張をみて、今後も嘔吐が続いてしまうか、尿が出てない子にたいして、膀胱に尿が溜まっているかをみて、脱水の参考にもしています。