発達障害DEVELOPMENTAL

発達障害

発達障害
実際には発達の偏りで、ある特徴が人よりもある、ないの強弱によって決まります。その特徴があっても困ってなければ問題はなく、生活上の困難さがあれば診断が必要です。
家庭や園、学校などで「育てにくさ」で気づかれることが多いです。
起立性調節障害でも頭痛症状がみられます。
発達障害が疑われたら

発達障害を疑った場合、まずは、他の病気(脳や代謝疾患など)がないことを確認する必要があります。
一般小児科で採血検査やMRIに異常がないことを確認したのち、子どもの心の相談医、児童精神科医を受診します。
そこで、臨床心理士さんや言語聴覚士さんと話をしたり、検査を行った結果、医師の診断のもと、言語療法や作業療法を行ったり、必要があれば薬を処方されることもあります。

自閉スペクトラム症(ASD)

自閉症スペクトラム症(ASD)は、乳児期に人見知りがない、幼児期に視線が合わない、他の子に興味を示さないなどの特徴があります。
コミュニケーションがとりにくかったり、気に入った興味や習慣へのこだわりが強かったりします。
アスペルガー症候群も含まれますが、ことばや知能障害がなく、興味があるものには、高い知的能力を発揮します。

注意欠如・多動症(ADHD)

気が散りやすく不注意だったり、落ち着きがなく、じっとしていられない、順番を待てないなどが注意欠如・多動症(ADHD)の特徴です。
男児に多く、知能は正常ですが、学習障害がある子もいます。
個別指導などの環境を整えたり、作業療法士さんによる行動療法を行ったりします。
改善がない場合には内服薬を飲むこともあります。

学習障害(LD)

全体として知能の遅れはありませんが、読むとか、書くとか、計算するといったある分野ができないというのが学習障害(LD)の特徴です。
ひらがなを覚えるのに時間がかかったり、黒板を写すのに時間がかかったりすることもあります。
視覚的なプリントの使用や読み聞かせ、パソコンやタブレット、計算機の利用など、その子の特徴にあった方法での学習が必要です。

チック

突然起こる素早い繰り返す動きや発言をチックと言います。
寝ているときには起きず、自分で意識して止めることも可能ですが、ストレスからくることもあり、注意したり、やめるよう強制するのは逆効果です。
気にせず、自然におさまるのを待ちますが、生活に支障を来す場合は薬の治療を行います。

吃音(きつおん)

会話が流暢でなく、音の反復や延長、一時的に声が出ないなどの症状を吃音(きつおん)と呼びます。
自然に改善することが多いですが、チック同様、指摘や矯正はストレスや不安が増悪して逆効果です。