せき・はなみず

せき・はなみず
咳は、ウイルスやアレルギー物質、あるいは異物がのどに入ってきたときに、それを出そうとする反射です。
感染症であれば、昼も夜も咳が出ますが、夜や朝方に多い咳は寝ているとき、鼻水がのどに垂れてきて出ている後鼻漏によるものが多いです。
心因性の咳では寝ている間は咳が出ないのが特徴です。
咳のくすり
咳は脳の咳中枢からの刺激で生じ、咳の薬はこの咳中枢を抑えます。
抑えすぎると、呼吸を止めてしまうこともあり、ひどい咳がないときは咳の薬は処方されない傾向にあります。
特に赤ちゃんには痰切りの薬のみ処方されます。
咳をよくとめる麻薬成分が含まれた薬は現在は子供には処方されません。
肺炎
乳幼児の肺炎の原因はウイルスや細菌が多いですが、学童期になるとマイコプラズマが増えます。
肺炎はレントゲンで診断しますが、マイコプラズマでは症状以上に悪く写ります。
治療はクラリスロマイシンという抗生剤を飲むのですが、小さい子は飲みにくく、チョコレートやアイスクリームに混ぜると飲みやすくなります。
肺炎が悪化する病気
うまれつき壁の薄い部分ができている病気があり、先天性嚢胞性肺疾患といいます。
CCAM(先天性嚢胞状腺腫様形成異常)や、気管とはつながっていない肺の組織の部分がある肺分画症、気管の枝が途中で終わっている気管支閉鎖症などがあります。
肺は超音波では見れないため、造影CTにて確認し手術を行います。
こどもの鼻水
正常でも鼻水は一日中作られ、のどを通って胃に流れます。
感染症やアレルギー、異物の刺激で鼻水が多くなったり、固くなったりすると鼻水が垂れたり、鼻づまりの症状が出ます。
鼻と耳はつながっているため、鼻水が増えたり固まったりすると鼻水が耳に行き中耳炎になります。
鼻水の薬
鼻水の薬には、アレルギーの薬と喘息の薬があります。
アレルギーの薬は眠くなったり、けいれんを起こしたり、肝機能を悪くする副反応があります。
第一世代抗ヒスタミン薬はこの傾向が強く、最近は子供には使われません。
6ヶ月未満に使えるアレルギーの薬はなく、鼻をよく吸うのが治療になります。