あざ

乳児血管腫
いちご状血管腫とも呼ばれ、6ヶ月まで大きくなり、小さくなります。
自然になくなるものもありますが、あとが残るものもあり、保険診療での治療が行えます。高血圧の飲み薬が第一選択ですが、はじめは飲んだあとの観察が必要です。これにレーザーを併用して治療を行います。
毛細血管奇形
単純性血管腫といわれ、体のどこにでもできる、平たい赤あざです。
自然にはなくならず、レーザー治療の適応です。顔の片側にできるものは、脳にも毛細血管奇形を認め、脳萎縮や知能障害を起こす可能性があります。
片足からおなかにかけてできるものは、他の場所にも血管奇形があることがあります。
毛細血管拡張症
外傷が原因で起こることが多く、見た目は、小さな赤い隆起で、簡単に出血し、とまりにくかったり、出血を繰り返すことがあります。レーザー治療の適応です。
リンパ管奇形
リンパ管腫といわれますが、リンパ液のたまりが、体のどこにでもできます。のどにできて、呼吸ができなかったり、おなかの中にできて、食べ物が通らなかったりすることもあります。
抗がん剤の一種を注射する方法と手術療法があります。注射療法では一時的に発熱したり、大きくなることがあります。
太田母斑
顔の片側にできる青あざで、年齢とともに濃くなり広がります。レーザー治療の適応であり、早期治療が望まれます。眼球にできることもありますが、現在のところ治療法がありません。
蒙古斑
黄色人種のおしりにできる青あざであり、小学校に入るころにはほとんどがなくなります。おしり以外にできるものを異所性蒙古斑といい、おしりとくらべて濃いものや、場所によっては消えにくくレーザー治療の適応です。
扁平母斑
隆起のない茶色いあざで、レーザー治療の適応ですが、なかなか消えにくいのも現状です。
同様に茶色いあざにカフェオレ班がありますが、大きなものが6個以上あると、神経線維腫症(レックリングハウゼン病)の可能性があります。神経線維腫症は遺伝疾患で皮膚や神経に腫瘍ができたり、眼や骨に異常が出てきたりします。