夜尿症

小学校に入るころには多くの子は夜尿(おねしょ)はなくなりますが、1割の子は残っています。夜中の間にできる尿量が膀胱に貯められる尿量よりも多いと夜尿が生じます。
治療としては、夜中の尿量を増やさないようにすること、膀胱に貯められる尿量を増やすこと、夜中に尿がたまったのに気づくことなどがあります。
治療としては、夜中の尿量を増やさないようにすること、膀胱に貯められる尿量を増やすこと、夜中に尿がたまったのに気づくことなどがあります。
夜中の尿量を増やさない方法
夜寝る前には水分をとらない
塩分を控える
夜寝る前にトイレに行く
脳下垂体抗利尿ホルモン薬(デスモプレシン、ミニリンメルト)
この薬を飲みつつ大量に水を飲むと水中毒という副作用が出ます。
頭痛や吐き気が主ですが、けいれんしたり意識を失うこともあります。
膀胱に貯められる量を増やす方法
がまん尿を増やす
昼間に尿をなるべくがまんし、容量を増やします。
便秘治療
便秘もある夜尿症の半分が治ります。
抗コリン薬
膀胱を広がりやすくはしますが、便秘にはなりやすくなります。
昼間にも尿失禁があったり、過活動膀胱といって、突然の尿意がある場合に使う薬です。
夜中に尿がたまったか気づく方法
尿アラーム療法
夜中にパンツやおむつが濡れるとアラームを鳴らして起こします。
お父さん、お母さんが起こしてもいいです。
アラーム療法を使わず親が夜中に起こす方法はその日の夜尿は抑えられますが、治療にはなりません。
宿泊行事で担任の先生にお願いして、その日の夜尿を抑えるのにはいいと思います。
夜尿を起こす病気
脳腫瘍など脳の病気
後部尿道弁(膀胱と尿道の間に弁ができている)
二分脊椎(脊椎のおしりの部分が割れていて尿がたまった刺激が脳に伝わらない)
尿管異所開口(腎臓からつながる尿管が膀胱ではなく尿道や膣につながっている)
これらの病気は、その治療がまず必要です。